聴導犬って?


★身体障害者補助犬とは?

「身体障害者補助犬」(以下、「補助犬」という)とは、目や耳や手足が不自由な人のお手伝いをする、「盲導犬」、「介助犬」、「聴導犬」のことです。体の不自由な人の体の一部であり、ペットではありません。

「身体障害者補助犬法」(平成14101日施行。平成1912月に一部改正。)に基づいて認定された犬で、特別な訓練を受けています。きちんとしつけられているので、社会のマナーも守れるし、お手入れも行き届いていて衛生的です。だから、公共施設や交通機関をはじめ、飲食店やスーパー、ホテルなどのいろいろな場所に同伴できます。

公共施設をはじめ、色々な場所で補助犬を受け入れることは、「身体障害者補助犬法」で義務付けられています。「犬だから」という理由で受け入れを拒否せずに、温かく見守ってください。

 補助犬は、体の不自由な人の自立と社会参加を助けています。補助犬のことを、もっともっと知ってください。

★補助犬の数は?

補助犬は、実働頭数(H27.9.1現在)は、下記の通りとなっております。

全国       新潟
1.盲導犬 984 36
2.介助犬 74 0
3.聴導犬 60       4 (村上市1・佐渡市3)

エルモ リン鈴
エルモ君 リン鈴ちゃん

★聴導犬のお仕事は?

 耳が不自由な人(ユーザー:使用者)に代わって音を聞き、それを知らせます。下記の音が聴こえたら、前足でユーザーの体に触れて、教えてくれます。

1.携帯電話メール着信音(FAX・電話のベル)

2.目ざまし時計のベル

3.玄関のチャイムの音

4.ドアノックの音

5.キッチンタイマーのお知らせ音

6.火災警報機のベル

7.お風呂のお知らせ音

8.赤ちゃんが泣いてる声

9.家族を呼んでくる(屋内)

etc

★聴導犬にかかるお金は?

聴導犬は、無償で貸与されます。(補助犬の所有者は、協会になります。)

↑ 委託の場合は新潟県が費用負担

認定された後に発生する…犬の飼育管理費用(ドッグフード代、ワクチン等の医療費)や健康診断費用に関しては、原則ユーザーの自己負担となります。

なお、健康診断・ワクチン等費用については、「日本小動物獣医師会」へ申請による一部助成金があります。

★申請方法は?

 補助犬は、各協会から「貸与」という形で借ります。

 新潟県の場合、聴導犬が貸与される条件は、「身体障害者手帳:聴覚障害2級以上」となっております。申請の流れは、協会へ申請し、「新潟県身体障害者補助犬貸与申請書」を地元市町村の福祉課を通して、新潟県へ提出されます。「身体障害者補助犬貸与補助金」が協会へ支給されます。

・聴導犬訓練事業関係団体は、現在全国に 21事業者あります。

佐渡市にいる聴導犬は、3頭とも横浜市の「日本補助犬協会」。

村上市にいる聴導犬は、長野県の「日本聴導犬協会」。から貸与されております。

各協会は、主に「寄付金」で運営されております。スポンサー、サポーター制度、補聴器店などの募金箱設置など。よくニュースなどで聞く「盲導犬のリタイヤ」というように、つまり高齢や、病気によって働けなくなった場合は、協会へ返却することになります。(協会によって異なります。)

1頭育成するのに300万円以上の費用がかかります。

※詳しくは、各聴導犬関係の協会のHPをご覧ください。

★困ることは?

交通機関・施設などへの同伴は、法律で認められておりますが、特に、旅館・飲食店などは、断られることがよくあります。

最近では、視覚障碍者の方が、新潟市総合福祉会館の近くにある「某病院」で盲導犬同伴を断られたそうです。

●補助犬の同伴や使用に関する苦情相談・お問い合わせ先は、「新潟県福祉保健部障害福祉課」へ。

 TEL025-280-5212 FAX025-283-2062 E-mail:ngt040260@pref.niigata.lg.jp

◆参考資料(リンクあり)

厚生労働省HP「いろんな場所で会おうね。ほじょ犬」 

「ほじょ犬もっと知ってBOOK」(厚生労働省)

公益財団法人 日本補助犬協会

社会福祉法人 日本聴導犬協会

 

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